claponの心の旅路

大好きな和泉宏隆さんの音楽を追いかけて西へ東へ奔走する旅の様子を綴ります。

一般的に普及している「宝島」のメロディが作曲者(和泉宏隆さん)の意図と違う件

和泉さんの代表曲といえる「宝島」は演奏される機会が多く、吹奏楽でも大人気ですよね!

メロディはみなさん歌えるくらいよくご存じだと思うんですが…… 一般的に多くの方が演奏している宝島のメロディは、実は作曲者である和泉さんの意図とは違うんです(>_<) もはやその「間違った」メロディが普及しすぎているのですが、和泉さんがことあるごとに「あれ違うんだけどな〜」と言っていたので、その事実を書き残しておかねば!と思い、どこが違うかまとめました。

参考演奏をつけてみたのですが、なにぶん演奏もなにもかも素人で機材がないので、初めてiPadのGarage Bandで作ってみましたが、お粗末ですみませんー。大体の雰囲気がわかっていただければ…(だれか演奏してくださらないかな〜😅)

細かく言えば違うところがたくさんあるのですが、特に目立つのはAメロとサビ!

まずはAメロです。
一般にみなさんこう思ってると思うのですが…

和泉さんが意図したメロディはこうです。

本来は、メロディの最後のおかずはなくシンプルだったんですー。

吹奏楽バージョンでは、さらにアレンジが加わってます。 個人的にはいつもこれ、最初のところ(「ドレファ ソーファーソ シドッ ラッソ」のところ)が違うんだけどな〜とモヤモヤしています(;´Д`)


続いてサビです。

ほとんどみなさんこう演奏されてると思うのですが…

和泉さんが意図したメロディはこうです。

和泉さんによる実際の演奏のサビの部分を聞いてみてください〜
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なんでこの「レ ドーラシ ラシラソ」のメロディが普及したかというと、THE SQUAREのアルバム「S・P・O・R・T・S」に収録されているオリジナルバージョンが若干こういう風に聞こえるからなんですが、和泉さんの話では、「リバーブ(ディレイ?)が効きすぎて、本来ない音が聞こえるようになった」ということです。


伊東たけしさんも、当時はちゃんと和泉さんの意図どおりに演奏されていたのですが…
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吹奏楽アレンジのメロディが改変バージョンになっていたのに加えて、本田雅人さんの時代になり、本田さんがいろいろおかずをつけて演奏したりするうちに、こっちの「間違った」メロディが浸透してしまい、いまでは伊東さんもこのメロディを吹くようになってます💦


数年前にかわさきジャズで開催された「本田祭り」だったか、チキンジョージのライブだったかに、和泉さんがゲスト出演されたときに、和泉さんがステージ上で「メロディが本来と違うので…」と説明して、本田さんは「え?そうなの?じゃあちゃんと吹かないと」と言ってたけど、結局そのままでしたー(^0^;)

みなさん演奏されるときは、ぜひ和泉さんが本来意図したメロディにも思いを馳せてくださいませ〜。


和泉さんの宝島(オリジナルに近いバージョン)の全編はこの動画の45:51あたりからです!(ちょっとAメロ1回目の終わり方を間違ってるのでは…?と思うのですが〜〜😅)
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2022/12 追記

伊東さんの演奏がいつから変わったのか追跡調査してくださった方がいたのでまとめます!


伊東さんは2003年ごろから改変版のメロディを吹き始めたそうで、
Casiopea vs THE SQUARE」のときは、前半が改変版、ソロから戻ったサビが改変前のバージョンでした(リンクは貼りません)。

同年にあった25周年の「野音であそぶ」での宝島は改変版のバージョンでした。


2000年のFriendship Liveのときは、改変前のメロディですねー(^ω^)
同じく2000年にあったチキンジョージでのライブ(ライブアルバム「MOMENT」に収録)でも、改変前のバージョンでした。


ということは2001年か2002年ごろになにか変化があったのでしょうか?🤔
そのころ何があったんだろう? その2年間の音源や映像が残ってないので検証できず(>_<)