claponの心の旅路

大好きな和泉宏隆さんの音楽を追いかけて西へ東へ奔走する旅の様子を綴ります。

2016/4/24 和泉宏隆ピアノトリオThe Water Colors「スペシャル復興ライブ in 気仙沼」@気仙沼 バレンタイン

2016年4月に気仙沼でThe Water Colorsのライブがあったので行きました。「スペシャル復興ライブ」と銘打って、地元の方の熱い思いで開催されたライブ。
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私は2012年まで広島に住んでいたので、広島から東北はとても遠い場所でした。行ったことがなかったし、震災のこともテレビでしか知らなかったのです。
東京に引っ越してきて、東北が近くなり、和泉さんのライブで仙台や盛岡に行くようになって、だんだんと身近に感じてきました。でも、仙台の賑やかな街を歩いていても、私から見える範囲では震災はどこか遠い世界のことだったのです。
そんななか、気仙沼で復興ライブが行われることになりました。震災をまったく知らないよそ者が観光気分で聴きに行っていいのかどうか悩みましたが、こんな機会はめったにないからぜひ聴きたいという思いが強くて行くことに。
2013年に岩手県宮古市浄土ヶ浜で開催されたJAZZフェスに和泉さんが出演されたのですが、そのころはまだ行く勇気がなくて見送りました。行けばよかったと、とっても後悔してます! なので余計に聴いておきたい気持ちに)
復興ライブなので、地元の方が一番の主役だと思い、とにかく東京から行ったことがバレないようにこっそりこっそり行動しようと思いました。
気仙沼に着いて、風景にびっくりしました。震災から5年経っていたけれど、どこもほとんど更地でした。そこで初めて、震災は実際に起きたことなんだ…と実感しました。
ライブ会場は、復興屋台村の中にありました。周りに建物がなく真っ暗ななかで、屋台の灯りが明るく輝いていて、人間の力を感じました。
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ライブの様子を当時の投稿に書いていました。
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The Water Colorsライブ@気仙沼バレンタインでした。
気仙沼港のすぐ近くのお店です。港の周りはほとんど工事中で、舗装してないところもたくさんあります。再開発計画がまだまとまってないのかな。明日また明るい時間に行ってみますー。
さて、お店に向かうと、お店の入り口で数人の方が出迎えていらっしゃいます。なのでお店の写真を撮れなかった〜。
電話でチケットの取り置きをお願いしていたのですが、「誰に頼みましたか?」と聞かれて困った困った。とりあえず入れました〜〜。
チケットにも幕にも 「しなやかな風」とでかでかと書いてある!
ちなみに「しなやかな風」は演奏されませんでした。a return of sagaからの曲中心でした〜
「すでに地元の人でソールドアウトに近い状態」と聞いていたのである程度覚悟はしていたものの、かなりアウェイ感!!!
もうみんな知り合いなんだもんー
東京から来たことがバレないように、目立たないようにがんばりました。
おそらく初めて和泉さんの曲を聴くだろうという人たちにどんな風に受け取られるだろう…と勝手にドキドキしてたのですが、みなさん最後まで聴き入っていらっしゃって嬉しかった(^O^)
After the Ship Has Goneで石川さんのドラムソロが終わってイントロに入ったときになぜか拍手喝采!確かにあの瞬間はいいですよねー。
Northern Island Breezeでは、またまた泣きそうに。この曲をあちこちで聴くとほんとにグッとくる。
最後は花束贈呈もありましたー
さらにダブルアンコールの「酒とバラの日々」ではみなさんノリノリで、最後はスタンディングオベーションでした。
あたたかいライブでしたー。
そしてバレなくてよかった(^O^) 今日は気仙沼の人たちが主役ですもんね。
駐車場ちかくの復興屋台は明るく輝いてました。
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とっても温かいライブで素敵だったー! 行けて本当によかった。
翌日は、車で南三陸町陸前高田市に行きました。カーナビが指示する道路がまったく存在しなくて、道が分からなくなって迷子になりました。
陸前高田市では見渡す限り、街丸ごとが更地だったので、あまりの規模に呆然……。やはりテレビやネットで見るだけでは、現実のほんの数パーセントしか分からないんだなと痛感しました。
三陸に行ったのはこのときだけです。なので、単に観光客として見物に行ってよかったのだろうか…?といまだに疑問に思います。またあらためてじっくり伺いたいなぁ。今はどんなになっているのだろう。
とりとめのない思い出話でした💦